〜ストレスを食で癒やす〜

　食・食事と癒やし

「衣」・「食」・「住」の言葉にあるように、食は人の生活の中で欠かせません。栄養の消化吸収は当然ですが、食欲にあらわされるように生きていく糧です。そしてストレスと食は、密接な関わりがあります。

ストレスが増加し、強いられる生活では、 栄養素が体内で著しく消費されるといわれています。

おいしいものを楽しく食べて食欲を満たすことは、 食事＝ストレス解消となります。女性は、食事をすることでストレス解消されることが多いようです。

逆に、嫌いなものをいやいや食べたり、まずいと思いながらの食事はストレスになります。

ストレスを強く感じたことをきっかけに、甘いものに手が出たり、過食や拒食になることもあります。

ストレスを負って自分に殻に閉じこもる「ウツ」タイプは、甘いものに手が出がちですが、ほどほどにして、　ショウガ・ネギ・ニンニク・ニラなど辛味の食物を食べるとよいようです。

逆に、はしゃいで常軌を逸するようなとっぴな行動に走る「ソウ」タイプの人はスモモ・ イチゴなど酸味の食物、セロリ・トマトなど苦味の食物、アサリ・シジミなど精神安定に働く食物を食べるとよいようです。

偏食したり、不規則な食事や欠食・少食の傾向があると、ストレスでイライラしたり、ストレスが原因の病気になったりします。 時には、家族や、気のあった人と食事に出かけたりするのもいいですよね。

食器を替えてみたり、 ランチョンマットを替えてみたり、花を飾ったり、エディブルフラワーを利用したり等、雰囲気を変えて、 楽しく食事をしてみることもいいんじゃないでしょうか。

ハーブやスパイスを食事に取り入れることで、心をリラックスさせて、いつもと違う食事を楽しめますよ。

エディブルフラワーは、見た目を楽しみ食べるのに適した食用花のことで、ハーブがその全体の３分の１をしめします。ヨーロッパが発祥ですが、日本にも古くからあり、食用ギク・シソの花穂・菜の花などです。

また、ビタミン・ミネラルなどの栄養価があり、野菜の感覚で使えます。ただし、花屋さんで売られている花は食べられません。デパート・スーパーの食品売り場または、専門店で購入してください。食事が華やぐので特別な日に、利用してみてはいかがでしょうか。

ストレスに強くなる食物は、ビタミンＢ群・ビタミンＣ・カルシウム・マグネシウム・たんぱく質等の栄養素を含むものです。

■ビタミン
ストレスにさらされると、抗酸化機能が低下します。抗酸化ビタミンのβ‐カロテン、ビタミンＣ・Ｅ、が不足してきます。ストレス時に分泌されるホルモンの合成には、ビタミンＢ群・Ｃが必要です。ビタミンＢ群が、不足すると、皮膚や粘膜・血管などに異常を生じ、神経の正常な働きに支障が出て、精神状態が悪くなります。ビタミンＣには、免疫力を強化して、抗酸化作用があり、精神的なストレスがかかると大量に消費されます。ビタミンが多く含まれている食品は野菜や果物です。
■ミネラル
ストレスにさらされると、カルシウムとマグネシウムが体外に排出される量が増加します。カルシウムは、歯や骨の形成に必要なのは勿論のこと、不足すると神経の興奮を抑える働きが低下してイライラしやすくなります。マグネシウムは、体内酵素の活性化を担い、不足するとイライラしたり興奮しやすくなります。乳・乳製品、小魚、海草にカルシウムが含まれています。マグネシウムは、海草、大豆、種実類、魚介類の食品に多く含まれています。
■たんぱく質 　
ストレスにさらされると、数種のホルモンが盛んに分泌され、たんぱく質に分解を促進させます。体の主要な構成要素で不足すると、肌が荒れたり、貧血になりやすく、疲れやすくなり、脳の働きが低下し、血管が弱くなります。肉類、魚介類、乳・乳製品、大豆・大豆製品等の食品に良質のたんぱく質が含まれています。

食生活を豊かにし、生活に潤いをもたらすフルーツには、おいしさだけではなく、色・香り・甘みや酸味・栄養によるセラピー効果があります。

食生活を豊かにし、生活に潤いをもたらすフルーツには、おいしさだけではなく、色・香り・甘みや酸味・栄養によるセラピー効果があります。

ストレス解消に、おいしいものを食べることは幸せだけれど、近頃では単なるグルメ志向だけではなく、ちょっと身体にいいものを求める風潮が強いですね。マクロビオティック、スローフード、ロハスな食事。そんな言葉をよく耳にするようになりました。おいしく、かつ身体にも環境にも優しい食事のスタイルですね。

ストレス解消に、おいしいものを食べることは幸せだけれど、近頃では単なるグルメ志向だけではなく、ちょっと身体にいいものを求める風潮が強いですね。マクロビオティック、スローフード、ロハスな食事。そんな言葉をよく耳にするようになりました。おいしく、かつ身体にも環境にも優しい食事のスタイルですね。

食事をするときに、いろいろなものをバランスよく食べましょう。また、こだわりすぎて逆にストレスと ならないように・・・

美味しく・楽しく食べることが、重要なんですよ。